BASF K2013に出展

2013年10月10日

ゴムタイムス社

 BASFは2日、16日から23日まで開催されるK 2013(国際プラスチック・ゴム産業展)において、20種類以上のプラスチックで作られた自転車などを初めて公開すると発表した。
 そのほか、自動車シートをテーマとしたグローバルデザインコンペティション「sit down. move.(シットダウンムーブ)」の上位3作品の試作品を、初めて公開する。また、ブースではBrunner(ブルナー)社の「A-chair」を200脚以上用意し、座り心地を実際に体験してもらうことができる。Blum(ブルム)社のデモンストレーション用キッチンでは、引き出しとキャビネットヒンジのプラスチックで作られたスライド部やガイド部の優れた機能性について紹介する。第5ホール、ブースC21/D21において出展を行う。
 ブースで実施される大規模なライブデモンストレーションでは、連続繊維強化コンポジット部品向けの新しい製品とサービスのパッケージUltracom(ウルトラコム)を使用して、複合素材の保護ケースを製作する。また、機械メーカーEngel(エンゲル)社のブース(第5ホール、B52/C58)では、RTM(樹脂注入成形)を体験することができる。ここでは、射出成形機Engel ⅴ-duo 700で、同社のポリウレタン・システムを使用し、KTM社のスポーツカーX-Bow(クロスボウ)のロックシュラウドをRTM成形で実際に製作する。
 同社は、複合素材の保護ケースを実際にブースで製作するライブデモンストレーションを通じて、連続繊維強化コンポジット部品向けの新しい製品サービスパッケージであるUltracomが提供する、優れた素材や加工技術を実証する。デモンストレーションの一環として、先に製造されたUltralaminate(ウルトララミネート)熱可塑性ラミネートのインサートにまずプラズマ処理を施し、軟性コンポーネントに確実に接着させてから、ロボット(FTP社製)を使用してGlittenberg(グリッテンベルグ)社製の金型に入れる。次に、Ultralaminateを、Ultramid(ウルトラミッド)(ポリアミド)の剛性コンポーネントとElastollan(エラストラン)(TPU)の軟性コンポーネントでオーバーモールドする。この方法で製造されたハーフシェル2つを組み合わせて、ロック可能なケースに成形することができる。プラスチック用着色剤は同社の顔料をベースにしている。
 同社は現在、Ultracomパッケージにおいて、Ultralaminate、Ultramid COM(ウルトラミッド COM)をベースとする特殊なオーバーモールド用樹脂とともに提供されるUltratape(ウルトラテープ)、および設計・製造・試験のノウハウを生かした関連の開発プラットフォームを提供している。
 ほぼすべてがプラスチック製の自転車は以前から存在していたが、多様で、革新的な高機能プラスチック素材を組み込んだ電動のコンセプト自転車はなかった。同社は、 2013年1月、ポリウレタン、熱可塑性樹脂、発泡体、エポキシ樹脂、コンポジット製品など、さまざまなプラスチックを統合するパフォーマンスマテリアル事業本部を新設した。K 2013 では、この事業本部の製品を中心に開発したコンセプト自転車を展示し、自転車の将来の可能性を紹介する。デザイン会社DING3000がデザインした、「コンセプト1865-素材の再考」をテーマとした電動自転車は、20種類以上の同社の高機能プラスチック素材を使用している。
 1865年はペダル式自転車が初めて登場した年であり、同社が創業した年でもある。今回の電動自転車は、デザインテーマ「素材の再考」についてのコンセプトを具現化している。
 同社は、自動車シートのグローバルデザインコンペティション「sit down. move.」で入賞したデザインコンセプト3点の試作品を同展で初公開する。
 Blum社の新しいキッチンのコンセプト「Servo Drive(サーボドライブ)」は、透明なキッチンセルで直接体験できる。なめらかな動きで衝撃を吸収すると同時に、電動で引き出しやフラップを開閉するには、厳しい要件を満たすスライド特性を備えたガイドレールやガイド部が必要で、同社のエンジニアリングプラスチックUltraform(ウルトラフォルム)(ポリオキシメチレン)とUltramid(ポリアミド)はそれに貢献する。

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