三井化学 化学物質管理で奨励賞

2013年10月10日

ゴムタイムス社

 三井化学は8日、製品や工場における化学物質の総合的な管理が評価され、化学生物総合管理学会より、「奨励賞」を受賞したと発表した。
 同社では1997年よりレスポンシブル・ケア方針を制定し、化学物質管理の改善に取り組んできたが、今回の受賞はその継続的な取り組みに加え、情報一元管理システムの基盤整備やプロダクトスチュワードシップに基づく製品のリスク評価などの化学物質マネジメント戦略を積極的に推進してきたことが評価されたもの。
 現在、同社の化学物質マネジメント戦略は、製品の開発から廃棄に至る「ライフサイクルにおける環境影響評価」、化学物質の「リスク評価」、「一元的な情報管理システム」の3つの柱で推進している。
「ライフサイクルにおける環境影響評価」では、ライフサイクルインパクトアセスメント(LCIA)に基づいた定量評価手法を確立しており、既に各製品での評価を進めている。
 化学物質の「リスク評価」については、リスクベースの化学品管理を進めライフサイクル全体でのリスクを低減する「プロダクトスチュワードシップ」に則り、評価している。また、評価を終えた製品の一部は「安全性要約書」としてホームページへの開示を進めている。
 化学物質ごとに原料や製品情報をトレースできる「一元的な情報管理システム」の導入により、国内外の法規制情報の共有化、対応効率化が可能となり、製品情報の管理強化に繋がった。また業務プロセスと連携させたことで、顧客への迅速な情報提供が可能となった。
 同社は今後とも、同戦略を推進し、更に発展させるとともに、事業を通じた環境負荷低減に積極的に取り組んでいくとしている。

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