午前11時から開始された開所式には、住友ゴム工業の池田育嗣社長、Sumitomo Rubber do Brasil Ltdaの小田一平社長、パラナ州知事をはじめとした現地州・市関係者、クリチバ日本国総領事、ひょうご産業活性化センター理事長、政府関係者など総勢約460名が出席した。
式典冒頭、池田社長、小田社長ら3名で工場機械の作動スイッチを同時に押す開所セレモニーが行われた。その後、ブラジル国歌が流され、来賓の紹介、挨拶が行われた。池田社長は「本日開所式を行うSumitomo Rubber do Brasil Ltdaのブラジル工場は、中南米地域で稼働を開始した最初のタイヤ工場となります。ここクリチバはブラジル国内でも有数な自動車産業の集積地であり、また陸海の交通の要衝でもあります。この地理的有利さに加えて、パラナ州政府、ファゼンダ・リオ・グランデ市からの協力サポート、また、パラナ州と兵庫県の密接なつながりなどを背景に、ブラジル工場は当社グローバル戦略上極めて重要な拠点となりました。昨年1月ここで、当工場の起工式を行ないましたが、本日、計画通り開所式を迎えることができたのは、私にとっても格別の喜びであります。
住友ゴムグループは成長エンジンの一つとして、新市場への挑戦を掲げており、そのために重要になるのは、新興市場への進出であります。ブラジルは既に世界第4位の自動車販売を誇る成長市場であり、タイヤの需要拡大も多いに見込まれます。この中南米市場に、当工場で製造したタイヤを供給していくことが、住友ゴムにとって非常に重要となり、そのためにも当工場をさらに成長させていきたいと考えています。それがブラジルやパラナ州の経済発展に寄与できるものと確信しております。最後に当工場がブラジルと日本の相互発展の一助となることを祈年致しまして、私からのあいさつとさせていただきたい」とあいさつした。その後、来賓らによる鏡開きが行われ、和太鼓奏者による演奏で開所式は締めくくられた。