東海ゴム インド北部新工場で開所式

2013年10月17日

ゴムタイムス社

 東海ゴム工業は17日、同社がインド北部の首都デリー近郊で建設を進めていた自動車用防振ゴムの新工場が完成し、開所式を執り行ったと発表した。
 新工場はインドで2ヵ所目となる自動車用防振ゴムの生産拠点で、11月に量産を開始する予定。
 同工場はインドのラジャスタン州ニムラナ工業団地フェーズⅢ(デリー中心部の南西約120km)に所在、従業員数は約140名(2015年度見込み)。工場面積は敷地が約4万㎡、建屋が約3600㎡。総投資額は約8億ルピー(約13億円)。着工は2012年4月から行われていた。売上高は約7億ルピー(約11億円、2015年度見込み)。
 今回の新工場は、インド北部に集積する自動車生産拠点に自動車用防振ゴムを供給する拠点として、同社の現地子会社、Tokai Rubber Auto-Parts India Private Ltd.(略称:TRIN)が運営を行う。インドでは、TRINが2012年1月に稼働した南部バンガロール近郊の工場と合わせ、自動車用防振ゴムの2極供給体制が整うことになる。TRINはインド カルナタカ州ハロハリ工業団地フェーズⅡ(バンガロール中心部から南西約40km)に所在。事業内容は自動車用防振ゴムの製造・販売。資本金は18億ルピー(約29億円)。代表者は林直樹社長。従業員数は約340名(北部新工場含む、2015年度見込み)。
 開所式では、日本大使館および独立行政法人・日本貿易振興機構(ジェトロ)の関係者をはじめ、自動車メーカーや自動車部品メーカーの現地幹部など約100名が新工場の完成を祝った。同社の西村義明社長は、世界有数の成長市場であるインドでの業容拡大に向けて、今回の新工場設立の意義を強調した。

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