ムーンスターは21日、凍結した路面の凹凸を立体的にとらえて高い防滑性を実現する靴底「SDスぺラン」搭載の新作となる透湿防水モデルを、10月下旬より発売すると発表した。
スペランソールは1985年、ピン付きのスパイクソールが雪寒地向けの主流であった頃、氷上でも滑らない白熊をヒントに独自開発、日本初の氷に刺さるガラス繊維入り防滑ソールの靴として誕生した。ガラス繊維を垂直に配置することで、特に氷上防滑に優れ、雪路面や、溶けた状態の氷路面で高い防滑性を発揮する。2011年には、柔らかいムービングラバー(スポンジ層)を内蔵した積層構造にすることで、ガラス繊維と竹繊維を配合したラバーソールが柔軟に変形し路面の凹凸を多面的にとらえ高い防滑性を実現。水膜除去、およびムービングラバーの可動域を増やすためにソールに溝をつくり機能を高めた。
新作モデルは接地面より4㎝の静水に8時間耐える防水性を維持しながら、通気性に気を配り、アッパーに特殊ポリウレタンフィルムを使用した高性能素材SAITOSを採用し、汗の蒸気を発散し、ムレ感の少ない快適な靴環境を実現した。
同社は1956年に南極探検隊より依頼を受け、マイナス20度以下の極寒に耐える国産の特殊防寒靴を開発、試行錯誤の開発の末、日本隊はもとより海外隊の間でも高く評価された。その防滑ソールは以後57年、雪寒地のユーザーの足元を守る同ソールとして進化を続けている。(スペランはSUPER ANTI―SLIPの略語)
「SDスぺラン」搭載の新作モデルは、メンズが内ファスナー付サイドゴアブーツ・ムーンスタースポルス「SPH4013DSR」で、カラーはブラックとダークブラウンの2種、価格は1万8690円(税込)。ウィメンズは、創業140周年記念モデルとなるムーンスタースポルス「MS140―SP」と、ムーンスタースポルス「SP576DSR」の2種が登場。「MS140―SP」は、カラーバリエーションがブラックとダークブラウン、価格は1万9740円(税込)。「SP576DSR」は、バリエーションがブラックとブラウン、価格は1万7640円(税込)。全国の靴専門店・量販店で販売を行う。
2013年10月22日