日本触媒 インドネシアでAA・SAP設備増強

2013年10月25日

ゴムタイムス社

 日本触媒は23日、同社のインドネシア子会社が新設備建設の完工式を執行したと発表した。
 設備を建設したのはPT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(以下NSI)で、インドネシア共和国チレゴン市の同社敷地内にて、アクリル酸(AA)8万トン/年および高吸水性樹脂(SAP)9万トン/年設備の完工式を行った。設備投資額は約3億米ドル。3月にメカニカル・コンプリーションを行い、10月に商業運転を開始した。
 完工式には、インドネシア工業大臣Mr. M.S.Hidayat、在インドネシア共和国特命全権大使の鹿取克章氏、インドネシア投資調整庁副長官、チレゴン市長氏ほか、総勢約200名が出席した。
 同社のコア事業であるSAPは、紙おむつの原料として力強い需要の伸びを示している。既に日本・米国・欧州・中国の四極での生産体制を構築していたが、NSIでの生産開始により、今後もトップサプライヤーとしての地位をより強固にしていく考えだ。
 同社グループのAAおよびSAP生産能力は、AAが62万トン/年(2012年末)、70万トン/年(2013年末)。SAPが47万トン/年(2012年末)、56万トン/年(2013年末)。
 NSI社は1996年8月に設立。事業内容はAA、アクリル酸エステルおよびSAPの製造・販売 (AA生産能力6万トン/年)。資本金は1億2000万米ドル(払込資本金)で、同社93・7%出資。従業員数は390名(2013年6月末現在)。

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