東部ゴム商組 工業用部品会が工場見学会

2013年10月28日

ゴムタイムス社

 東部ゴム商組の工業用品部会(南明則部会長)は10月24日、第3回工業用品部会を開催した。 今回は大野ゴム工業の喜連川工場、三報ゴムの栃木工場を見学した。

 移動のバスの車中で部会を開き、部会運営報告並びに第125回景況観測調査の分析結果の発表が行われた。
 午前10時30分過ぎ、東京・築地の組合事務所前に集合した参加者一行はバスに乗車、一路、大野ゴム工業の喜連川工場に向かった。
 車中で工業用品部会が開かれ、南部会長が先日開催された全国連合会での報告を行った後、工業用品単独部会の運営報告が行われた。運営報告の中で、来年4月の商工懇談会において、ゴム板メーカーとの意見交換を行うことなどを発表した。
 このあと、第125回景況観測調査の分析結果が明かされた。
 売上高の7—9月実績は、判断指数(水面=50)で前回の37・2から50へと大幅に伸張した。
 10—12月予測並びに来年1—3月予測でも60以上を記録しており、景気は上昇傾向ににあると分析される。

  ◇  ◇  ◇

 車中で昼食をとった後、大野ゴム工業の喜連川工場に到着した。
 喜連川工場では、防振ゴム、自動車部品から産業用ロボット部品まで、多様なゴム製品を生産している。同工場は昭和55年に東京・堀切にあった 工場を移転する形で新設された。防振ゴムや金属とゴムの接着を得意としている。生産量は1日約2・5トンで、栃木・馬頭工場にも材料を供給している。
 工場見学の前に南部会長は「組合員の工場を見学する事は余りありませんでしたが、今回は組合員の工場を見学することにしました。工場を見学することにより、お互いに手に手を取って、局面を乗り越えてもらえたらと思う」などと挨拶した。工場長による工場概要の解説の後、参加者一行は工場施設を見学した。
 ニーダーラインがある精錬室、縦型射出成形機の多い第一工場と真空多面成形機が設置されている第二工場、検査行程などを工場員の解説を  聞きながら見学した。その他、金具やしかけを作る工作室、薬品配合室、材料試験室なども見学した。
 見学後は工場入り口前で、参加者全員で記念撮影をし、参加者一行は三報ゴム栃木工場に向かった。
 三報ゴム栃木工場は、昭和49年に操業を開始、同年日本水道協会検査工場となり、水道用ゴム輪の製造を開始した。
 近年は上水道・下水道だけでなく、自動車関連、弱電関連などの製造も行っている。
 同工場はコンプレッション成形機、ニーダーなどがある棟と縦型のインジェクション成形機、仕上げ、検査室などがある棟に分かれている。
 材料室、ニーダー、押出し機、プレス成形機などを見学した後、下水道パッキンの仕上げ検査行程などを見学した。
 仕上げ室では、従業員がバリ取りと呼ばれるゴム成型品の無駄な部分を、ハサミを用いながら器用に切り取っている場面を見学することができた。

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