ゴム関連企業の2014年3月期第2四半期と2013年12月期第3四半期の決算発表が始まった。下期に向けて明るい兆しが見える一方で、収益悪化をもたらすような要因も依然として根強くあり、懸念事項となっている。
製造コスト面でゴム関連企業の収益に大きな影響を与えるのは、原燃料の輸入価格と用役費である。例えばゴム板の場合、製品価格に占める原材料の割合が非常に大きく、製造には大量の電力を使用することから、これらの価格・料金の増減は、企業の収益にダイレクトに響いてくる。
原燃料の輸入価格については年初から上昇し、収益を圧迫してきた。その原因はエジプト情勢悪化などに伴う原油・ナフサ価格の高騰と、円安の進行によるコストアップ。
2013年11月04日