アジア最大級の化学・環境エンジニアリング専門展示会「INCHEM TOKYO 2013」が10月30日~11月1日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。化学工業会、日本能率協会の主催。
同展は「第29回プラントショー」「第10回ECO―MAnufacture」「第7回イノベーション・プロダクツ」「第3回水イノベーション」の4展示会で構成され、今回は海外の9ヵ国・地域を含め432社が出展した。
ゴム関連企業の展示は以下の通り。
◆秋田オイルシール
秋田オイルシールは、水事業向けの「水配管継手用シール」「水回り関連向けダイヤフラム」「シャワーヘッド」などを出展。特に上水道では安全性が重要であることから、使用する場所に応じて配合材料を変え、安全性を確保していることをアピールしていた。
同社はこれまで自動車関連部品の生産が多かったが、今後は成長産業である水事業で販売を拡大していく考え。
◆ランクセス
ランクセスはイオン交換樹脂「レバチット」の新グレードと、日本初公開となる逆浸透膜「レバブレン」を展示した。
同社はイオン交換樹脂の開発・製造・販売で70年以上の経験がある。今回出展したレバチットは、さらに高純度の水が製造できるレバチットの新製品。またレバブレンは、昨年開発したもので、同社は相互に補完しあう異なる2つの高性能技術により、純粋製造や排水処理などの分野で拡販を図っていく。
◆日本バルカー工業
日本バルカー工業は「Through Creative Technology~バルカーは独創的技術で産業界の未来に貢献します~」をテーマに、シールやエラストマー、機能性樹脂などの製品を展示。
シールとエラストマーの新製品として、ほとんどの流体に適用可能な「ユニバーサルハイパーUF300」、高温湿熱環境に対応する「パーフロロエラストマーFFKM」を紹介していた。
◆みつわポンプ製作所
みつわポンプ製作所は、自給式ゴムライニングスラリーポンプや、非自給式ゴムライニングスラリーポンプなどを出展。
窯業関連企業が多い中部地方で事業を展開してきた同社は、粘土などが溶け込んだ粘性のある水の処理を得意としている。金属製がメインだが、化学物質が溶け込んだ溶液などに対応するため、タイヨーラベックス社製のゴムライニングを施した製品もラインナップしている。
◆巴バルブ
バタフライバルブに特化している巴バルブは、「鋳鉄ゴムシートバルブ700GA」や「鋳鉄手動式ゴムシートバルブ700GB」などの新製品を紹介。
これらはパイプの継ぎ目のフランジで挟む形で使用するもの。自動弁に最適な700GAは、高耐久性・長寿命性とともに軽量化を達成。700GBは機能を絞って、大幅なコストダウンを実現した。
2013年11月02日