カーボンブラック協会がこのほどまとめた9月のカーボンブラック出荷は、前年同月比2・0%増の5万3598トンで、2ヵ月連続で前年実績を上回った。自動車生産が昨年8月以来13ヵ月ぶりに前年同月比プラスとなり、またタイヤ生産も前月に引き続き2ヵ月連続でプラスとなったことが主要因。
9月の出荷内訳は、タイヤ向けが2・8%増の3万9511トン、一般ゴム向けが0・4%増の1万162トン、非ゴム向けが14・7%増の3043トンであった。カーボンブラック生産は7月、8月と2ヵ月連続で前年同月実績を上回っていたが、9月は前年同月比2%減の5万2234トンとなった。9月のカーボンブラック輸入量は、前年同月比7・0%減の1万3270トンであった。輸出は6月から4ヵ月連続で前年同月実績を上回っており、中国、タイ、インドネシア向けを中心に9月も前年同月比10・1%増の3452トンとなった。
この結果、1~9月累計のカーボンブラック出荷は、ゴム用が前年同期比4・9%減の43万422トン、非ゴム用が同0・3%減の2万7120トン、合計で同4・6%減の45万7542トンとなった。