ニッタ 14年3月期中間決算 営業益61%増

2013年11月08日

ゴムタイムス社

 ニッタは11月1日、本社で2014年3月期第2四半期連結決算説明会を開催、國枝信孝社長らが出席して概況を語った。
 同社の中間連結決算は、売上高273億6800万円、前年同期比4・5%増、営業利益14億5900万円、同60・8%増、経常利益37億4600万円、同24・9%増の減収増益となった。中間純利益は26億8800万円で同13%増。
 自動車、建設機械業界等の需要は引き続き堅調に推移し、半導体・液晶業界等にも回復が見られ、売上高は増収となった。
 損益面でも、原価低減努力や円高修正の影響などにより営業利益は、大幅な増益となった。持分法適用会社の業績も堅調に推移し、経常利益も増益となった。
 國枝社長は業績を踏まえて「売上は4・5%増加したが、為替の上乗せ分もあるため、実績では前上期とほぼ横ばいだとみている。営業利益の大幅な増加は、リーマンショック後に行った経費の見直しや東日本大震災後に行ったグローバル調達化の推進、内製化、生産方式の見直しなどによる原価率削減活動が前倒しで効いてきた事が大きい」と述べた。
 セグメント別の売上高は、ベルト・ゴム製品、ホースチューブ製品が増収。その他産業用品は減収、不動産、経営指導が横ばいとなった。ベルト・ゴム製品では金融機器、半導体装置、輸送機器向けが好調。ホースチューブ製品では半導体装置、建設機械向け、トラック用のエアブレーキ製品などが好調だった。
 収益面はでは、その他産業用品が減益になったが、ベルト・ゴム製品、ホースチューブ製品は増益となった。
 地域別では韓国、メキシコ、北米、欧州が好調だった。為替の影響もあるが、現地通貨ベースでも好調を維持した。一方中国は、経済成長減速に伴いマイナスとなった。
 通期予想については、売上高545億円、同7・3%増、営業利益25億円、同158・5%増、経常利益67億円、同36・9%を見込んでいる。

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