加硫とタイヤ部材間の接着
服部六郎著「タイヤの話」(大成社)によれば、チューブをタイヤの内面に貼りつけたような構造をもつチューブレスタイヤが発明されたのは1950年の中ごろで、当初は天然ゴムやSBRがインナーライナーとしてタイヤ内面に貼りつけられていました。
勿論、ブチルゴムが機密性に優れていることは既に知られており、チューブは既にブチルゴムでできていました。ところが、ブチルゴムはタイヤの内面、即ちカーカスに用いられている天然ゴムなどと接着しないためにインナーライナーの材料に使用する事ができなかったのです。