NOKの2014年3月期第2四半期決算は、売上高が2752億9700万円で前年同期比5・5%増、営業利益が89億1000万円で同37・0%減、経常利益は145億1500万円で同1・7%増、四半期純利益は73億3700万円で同10・4%減となった。
シール事業は、自動車向けがエコカー補助金の終了等により国内での需要は減少したものの、米国や東南アジアでの自動車生産が好調に推移したため、販売は増加した。一般産業機械向けについては、中国での建設機械の需要回復等に支えられ、販売は増加した。結果、売上高は1399億2300万円、同6・2%増となった。新興国における人件費・経費等の増加があったものの、増収により営業利益は129億7900万円で同9・0%増となった。
電子機器事業は、デジタルカメラやハードディスクドライブ向けの販売は低調となり、スマートフォン向けの需要も伸び悩んだが、為替の影響により販売額は増加した。その結果、売上高は1158億9800万円、同6・4%増となった。生産量の減少および為替の影響により営業損失は51億7900万円(前年同期は17億4400万円の営業利益)となった。
ロール事業においては、プリンター・複写機向けでのモノクロ機の需要の減少、および高耐久化による複写機向け補修部品需要の落ち込みにより、販売は減少した。その結果、売上高は139億1000万円、同1・0%減となった。事業構造改革による人件費・経費抑制等により営業利益は7億4200万円で同543・5%増となった。
特殊潤滑剤等のその他事業においては、売上高は55億6400万円で同10・2%減となった。減収により営業利益は3億3400万円、同5・8%減となった。
通期の連結業績予想については、自動車の需要が引き続き堅調なことを受け、売上高は前回予想値より上方修正している。営業利益は、スマートフォン向け製品の受注が停滞していること、および人件費・経費の増加等により減益となる見通しのため、前回予想値より下方修正している。経常利益、純利益は、為替差益の増加等の理由から上方修正している。この結果、売上高は5850億円で前期比8・2%増、営業利益は288億円で同8・6%増、経常利益は364億円で同3・4%増、純利益は198億円で同10・9%減を見込んでいる。
2013年11月10日