三井化学 北米でPP自動車材生産を増強

2013年11月11日

ゴムタイムス社

 三井化学及びプライムポリマーは8日、アメリカ及びメキシコにおいて、ポリプロピレン(PP)自動車材生産能力を増強すると発表した。
 需要拡大に対応するため、アメリカのアドバンストコンポジッツでは年産2万1000トン、メキシコのアドバンストコンポジッツメキシカーナでは年産1万3000トンの増強を行う。増強後の生産能力はアメリカが年産28万9000トン、メキシコが8万3000トンを予定。
 同社グループは、世界トップの競争力を持つPP自動車材事業のグローバル展開を進めており、現在は世界8つの地域(日本、アメリカ、メキシコ、ブラジル、欧州、インド、タイ、中国)に製造拠点を有し、生産体制の強化・拡大を進めている。
 北米の自動車生産は、世界的な金融危機を受け大きな影響が出たが、現在では以前の状況に持ち直し、今後も大きな成長が期待されている。今回の増強は、拡大する北米市場での供給力を強化するとともに、グローバルな供給体制を拡大し、自動車メーカーのグローバル戦略に大きく貢献するもの。また、今後は各拠点での研究開発機能を強化することで、自動車メーカーの地域戦略にも大きな貢献ができるよう体制作りを進めていくという。
 同社グループは、今後とも高品質の製品を供給する製造・販売・技術サービス体制を整備し、さらなる事業の強化・拡大を積極的に進めていく考えだ。

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