藤倉ゴム工業の2014年3月期第2四半期連結決算は、売上高は139億2700万円で前年同期比9・1%増、営業利益は6億100万円で同6億円増益、経常利益は7億600万円(前年同期は経常損失8000万円)となった。さらに、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故に起因した損害の賠償のうち一部合意のあったものについて特別利益に計上したこと等により、四半期純利益は25億5000万円(前年同期は四半期純損失9100万円)となった。
同社グループでは、海外を含めた生産及び販売展開、新製品の開発についてより強化すべく連結子会社FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, Inc・(ベトナム・ハイフォン市)において第2工場を建設することを決議した。
産業用資材では、主力の工業用品部門は、円安の影響を受け自動車及び住宅関連製品の受注が国内及び海外市場において好調に推移したため増収増益となった。制御機器部門では、液晶・半導体関連市場が好調だったため増収増益。電気材料部門は、電力及び情報通信関係の設備投資が減少し、受注が伸び悩んだため減収減益となった。この結果、売上高は84億800万円で同9・5%増、営業利益は3億8600万円で同3億5100万円増益となった。
引布加工品では、引布部門は、エレクトロニクス関連製品の低迷により受注が減少したため減収減益となった。印刷機材部門は、国内における出版市場の縮小傾向の影響はあったものの、海外において印刷用ブランケットの販売が好調だったこと、また円安の効果もあり増収増益。加工品部門は、舶用品関連製品において国内の造船市場の縮小により前年に比べ減収となったものの、海外においては好調だったため増益となった。この結果、売上高は23億6800万円で同3・8%増、営業利益は1億6400万円で同1億5千600万円増益となった。
スポーツ用品では、ゴルフ用カーボンシャフト部門は、消費マインドの改善、また基幹モデルの『Motore Speeder』及び『MCI』の試打会を全国各地にて大々的に行い、消費者の好評を得られたことにより増収増益となった。アウトドア用品部門は、富士山の世界文化遺産登録記念に伴う登山ブームの影響もありシューズ関連商品の売上が好調だったものの、円安の影響を受け輸入商品のコストが上昇したため増収減益となった。この結果、売上高は28億5600万円で同12・5%増、営業利益は2億2500万円で同53・9%増となった。
その他では、物流部門は、荷動きが増加したため増収となったものの、燃料代の高騰により減益となった。この結果、売上高は2億9300万円で同10・5%増、営業利益は2800万円で同17・4%減となった。
通期の連結業績予想は、5月14日に公表した数値から大幅な上方修正を行い、売上高が280億円で前回発表から3・7%増、営業利益が12億円で同50・0%増、経常利益が16億円で同60・0%増、当期純利益は31億円で同40・9増を見込んでいる。
2013年11月15日