住友化学は14日、フィリピン中部を直撃した台風第30号の被災者に対し、支援を行うことを発表した。
同社は被災者の救護や被災地の復旧・復興に役立てるための支援として、日本赤十字社を通じて700万円を寄付する。また、被災地では水の溜まった場所が蚊の産卵場所となり、マラリア等、蚊が媒介する感染症のリスクが高まっていることから、マラリア予防用の蚊帳「オリセットネット」2万張を寄付する。
「オリセットネット」には、蚊帳を織る糸の原料の樹脂に防虫剤(ペルメトリン)が練り込んであるため、耐久性に優れ、洗濯しても有効成分がにじみ出てきて効果が持続する点が、世界保健機関(WHO)からも高く評価されている。同社は2010年のハイチ大地震被災地に5000張、2011年のタイ洪水被災地には6000張、また2012年のセネガル洪水被災地に1万張の「オリセットネット」を寄付するなど、大災害の被災地に対してマラリア予防に関する国際的な支援活動を行っている。
同社は「被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます」とコメントしている。
2013年11月15日