3月期決算企業の第2四半期連結業績が出そろった。合成ゴム2社を含む24社の決算内容は、9割強の22社が増収ながら、収益面は営業増益12社、減益12社、経常増益18社、減益6社となり、明暗を分けた。円高是正と株高により輸出企業の収益が改善する一方、円安、原燃料価格とエネルギー価格の高騰、さらには欧州や中国市場の低迷などにより収益を悪化させた企業もあった。
通期の業績予想については、上方修正が6社、下方修正が3社、売上高・営業利益・経常利益で修正方向が異なる企業が5社、前回予想からの修正がない企業が10社となり、まだら模様となっている。
合成ゴム大手2社(JSR、日本ゼオン)を含む24社合計の売上高は1兆5061億5000万円となり、同一企業との前年同期比では11・1%増、営業利益は907億9700万円で同1・1%増、経常利益は1053億9700万円で同13・1%増、四半期純利益は662億3800万円で同16・0%増となった。
営業利益は1ケタ増にとどまったものの、売上高・経常利益・四半期純利益はいずれも2ケタ増となっている。