東レ・ダウコーニングは20日10月1日付でダウコーニング・コーポレーション(以下、ダウコーニング)化合物半導体ソリューションズのバイスプレジデントにタンヨン(TY)・アン氏が就任したと発表した。
ダウコーニングは、高品質のシリコンカーバイド(SiC)ウエハおよびエピタキシャル製品ラインを世界のパワーエレクトロニクス業界へ提供するリーディングプロバイダー。同役職は、スペシャルティケミカルズ事業ゼネラルマネージャーの直属として、成長分野である化合物半導体ソリューションズ事業をリードするために新設された。アン氏の就任はダウコーニングにとって重要な戦略的ステップとなり、エキサイティングで将来有望なSiCパワーエレクトロニクス市場へのダウコーニングのさらなる注力と貢献を意味するとしている。
同社のスペシャルティケミカルズ事業ゼネラルマネージャー兼ダウコーニングチーフコマーシャルオフィサー(CCO)であるトム・クック氏は「ダウコーニングは、より信頼性と効率性の高い次世代パワーエレクトロニクスデバイスを生み出すとともに、急成長を遂げているSiC技術における中心的役割を果たすことにコミットしています。ダウコーニングの化合物半導体ソリューションズの強固な基盤を活用し、お客様が次世代パワーエレクトロニクス・アプリケーション開発を行えるよう、高品質なSiC基板のサステナブルで限りない成長を支えていく半導体基盤の供給能力を拡大するのに、優れたマネジメントスキルと業界の深い専門知識を持つアンほど適任の人物はいないでしょう」と述べている。
アン氏は、「ダウコーニングの成功に貢献できることはこれまでのキャリアで最高の喜びです。ダウコーニングはエレクトロニクス分野全体のバリューチェーンにおいてグローバルリーダーとして信頼を置かれており、SiC半導体技術をもとに、業界における高度な次世代デバイスの開発を手助けできる会社です。化合物半導体チームと協力して、世界中のお客様に商品の差別化と競争力強化に必要なサポートを提供し、お客様の事業目標の達成に貢献することを楽しみにしています。」とコメントしている。
同社に入社する前、アンはラムリサーチ社にて数多くの主要な役職を歴任。それ以前は、チャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリング社でファブオペレーション担当部長などの役職を務めた。また、エリプシズ社のエンジニアリングソリューションズ・プレジデントとして数年間の経営経験を持っている。
SiC半導体はシリコンに比べ優れた性能を持っており、輸送、産業、エネルギー業界における高温で高周波のパワーエレクトロニクス・アプリケーションに適している。ダウコーニングは、化合物半導体事業を通じてSiCウエハとエピタキシャルの品質改善と大口径化をリードし、大口径SiCエピタキシャルウエハの量産体制を整えている。
2013年11月21日