バンドー化学は25日、シンクロベルト「Ceptor―Ⅵ(セプターシックス)」に、「S3Mタイプ」、「S5Mタイプ」、「S14Mタイプ」を追加し、従来からの「S8Mタイプ」を含めシリーズ化したと発表した。
「Ceptor―Ⅵ」は、様々な産業機械(医療機器・ロボット・射出成型機・プレス機械・印刷機械・運搬搬送機器等)の同期伝動に最適なシンクロベルト。また、シンクロベルトは、歯車・チェーン・ベルト等の特長を結合した同期伝動に適した歯付(タイミング)ベルトの同社ブランド名。
同社は、産業機械の性能向上や環境対応のニーズに対し、伝動容量や同期伝動における追従性精度等の性能面だけでなく、素材使用量の低減や低騒音化等の環境面にも配慮した「S8Mタイプ」(中型)を市場に投入し、好評を得てきた。最近では小型機械や大型機械でも性能向上や環境対応ニーズが高まっていたため、小型の「S3Mタイプ」、小中型の「S5Mタイプ」、大型の「S14Mタイプ」を追加し、顧客がさらに幅広い使用条件で採用できるよう、シリーズ化を行った。
同シリーズは、ベルト幅当たりの伝動容量を従来品比約2・5倍アップと大幅に上昇させた。伝動容量アップにより、従来品に比べてベルト幅を狭くできるため、ベルト・プーリの素材使用量の低減が可能。また、ベルト・プーリの素材使用量低減により、機械全体のコンパクト化および軽量化が可能。さらに、構成材料の心線の高弾性化とベルト歯部強度の向上により、同期伝動における追従性(位置決め精度等)を大幅に向上させている。
同シリーズは、初年度約1億円の販売を目指し、以降は順次拡大を図っていく計画。
2013年11月25日