カネカ マレーシアでPIフィルム、GSの生産設備完成

2013年11月27日

ゴムタイムス社

 カネカは11月27日、Kaneka Apical Malaysia Sdn.Bhd.で建設中であったポリイミドフィルム(PIフィルム)とグラファイトシート(GS)の生産設備が完成し、竣工式を開催したと発表した。
 竣工式は現地時間で21日11時より行われ、Dato‘ Jebasingam Isaace John ECEDRC(マレーシア半島東部回廊経済圏開発委員会)CEO、在マレーシア大使中村滋氏をはじめ、関係者約200名が出席した。
 投資金額はPIフィルム、GS設備を合わせて約2億マレーシアリンギット(日本円で約60億円)、PIフィルムの生産能力は年産約600トン、日本・米国・マレーシアでの合計生産能力は3200トンとなる。10月より試運転を開始しており、2014年1月より商業生産を開始する。
 PIフィルムは優れた耐熱性、耐寒性を有する高機能性フィルムで、フレキシブルプリント配線板用途に広く使用されており、近年のスマートフォンやタブレットPCの普及に伴い需要が拡大している。GSはポリイミドを原料とした高分子設計技術と高温での焼成技術をベースとした、高耐熱高結晶性グラファイトシート。銅の3倍に匹敵する熱伝導率を示し、高いフレキシブル性を有しており、モバイル電子機器の高度化・複雑化にともない熱拡散・放熱材料へのニーズが高まりとともに、需要が拡大している。同社はこれらの需要拡大に対応するとともに、エレクトロニクス関連事業の競争力強化、事業拡大を目指すとしている。

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