BASFは28日、商業規模で初めて再生可能原料から1,4-ブタンジオール(BDO)を製造し、サンプル評価など商業化利用を目的とした顧客に提供を開始したと発表した。
製造プロセスには、Genomatica 社(ジェノマティカ、米国カリフォルニア州)が特許権を所有する発酵プロセス技術を使用しており、再生可能原料としてブドウ糖が使われている。
BDOおよびその誘導体は、包装材、自動車、繊維、スポーツ・レジャーなどの業界で使用されるプラスチック、溶剤、電子材料化学品および弾性繊維の製造に利用されており、従来のBDO製造の出発原料は、天然ガス、ブタン、ブタジエンおよびプロピレン。
現在同社は、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、米国のルイジアナ州ガイスマー、日本の千葉、マレーシアのクアンタン、中国の漕涇(カオジン)でBDOおよびBDO同等品の製造を行っている。また、同社は2013年7月に、今後2年間で、BDOの製造能力を650000トンへ、PolyTHF®の製造能力を350000トンへ、世界的に増強することを発表している。