日立造船がアタカ大機を吸収合併へ

2013年11月29日

ゴムタイムス社

 日立造船とアタカ大機は11月28日、2014年4月1日付けで合併する契約を締結したと発表した。
 株式交換方式により、日立造船を存続会社とする吸収合併となる。アタカ大機1株に対して日立造船株0・66株を割り当てる。
 アタカ大機は来年2月12日に開催予定の臨時株主総会で承認を受けた上で、3月27日に上場廃止になる予定。同社の子会社である大機ゴム工業は、吸収合併によりそのまま日立造船の子会社となる。
 日立造船はアタカ大機の発行済み株式の55・1%を持ち、アタカ大機は日立造船グループの環境事業分野・グリーンエネルギー分野の主要会社として、事業を展開してきた。
 しかし、官需は総発注量の減少と参入企業の増加、民需は設備投資に大幅な改善の兆しがないことから、国内需要は厳しい状況が続くと判断。合併により事業推進力を強化し、経営の合理化を進めた上で、グローバルな市場開拓を進めることにした。
 具体的には、アタカ大機が事業戦略で掲げている環境装置と産業装置事業の海外市場への展開にあたり、日立造船のブランド力と経営資源を活用する。
 また、グループ全体としての商品開発・マーケティング・本社機能などに関する人材の有効活用、スケールメリットによる調達購買力の活用とソリューション事業の効率的運営など、経営資源の最適化を図る。
 なお日立造船は同日、非破壊検査などを行うグループ会社であるニチゾウテックの完全子会社化も発表している。

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