昭和ゴムは4日、工業用ゴム製品の代理店である常盤ゴム㈱と業務提携契約を締結したと発表した。
同社のゴム事業と常盤ゴムとの取引は50年以上の長きに亘り、常盤ゴムが同社の代理店として活動する協力体制にあったが、同社のゴム事業が縮小するに伴い、15年程前から同社との取引額も減少し、低迷し続けていた。
同社グループが新しい経営体制になったこの6年間で改めて対話を通じ、特に経営トップ同士の信頼関係が十分に積み上げられ、近年の当社の取り組みや当社の中期経営計画について常盤ゴムから深い共感と理解を得たとし、この新しい信頼関係を元に、今後は再び共に協力し当社と常盤ゴム㈱の社業であるゴム事業を発展させようという考えが一致したため、今回の業務提携契約を締結するに至ったとしている。
業務提携の主な内容としては「原材料資材製品の共同購買等を通じたコストダウンの検討」「販売先の相互乗り入れによる売上拡大の検討」「海外市場、海外仕入先の共同開拓」「新規商品の共同開発」「同社等からの常盤ゴムに必要な人材の派遣」「常盤ゴムの財務安定への協力」の6項目を挙げている。これらの項目については、同社の社業であるゴム事業の黒字化の後押しにもなるとして、今月から計画の立案をし、可能なものから速やかに具体的活動に繋げていく方針。
なお、業務提携のスピードを上げ、その具体的な活動を確かなものとする為に、12月から同社の山口取締役が、常盤ゴム取締役に着任する。
今後は、業務提携を具体的に推進することで黒字化を達成し、更には、同社と常盤ゴムの両社の事業を拡張・発展させていくとしている。
2013年12月05日