カネカは6日、同社の子会社が、独BASF SEとアクリル系モディファイヤー事業譲受に合意し、資産譲渡契約を12月4日に締結したと発表した。
契約を行ったのは、ベルギー ウエステルローのKaneka Belgium N.V.(Kaneka Belgium)。
資産譲渡契約の対象は、同事業に関連する無形資産及び棚卸資産であり、生産設備の譲渡や社員の移籍は伴わない。譲受後のアクリル系モディファイヤー製品は、Kaneka Belgiumまたは、その子会社である独Kaneka Modifiers Deutschland GmbHでの生産を予定している。また、譲受にあたっては欧州連合競争法上の当局承認が必要。
アクリル系モディファイヤーは、塩化ビニル樹脂やエンジニアリングプラスチックスの耐衝撃強化剤や加工助剤として使用されている。アクリル系モディファイヤー事業を非コア事業と位置付けるBASFと、モディファイヤー事業を中核事業と位置付け、世界展開を積極的に進めるとともに、アクリル系モディファイヤー事業の更なる強化を目指す同社の意向が一致し、今回の契約締結に至った。
Kaneka Belgiumは、2011年のEvonik社 からの事業譲受に引き続き、今回のBASFからの譲受により、欧州におけるアクリル系モディファイヤー事業の強化を図っていく方針。
2013年12月06日