JATMA 秋の路上タイヤ点検結果を発表

2013年12月10日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協会は6日、2013年秋の交通安全運動期間内に全国で6回の路上タイヤ点検を実施し、その結果を発表した。
 同点検は都道府県警察・運輸支局、東日本・中日本・西日本の各高速道路(旧JH)、自動車及びタイヤ関連団体と協力し、9月21日から30日までの10日間に行われた。
 タイヤ点検を行った車両は、高速道路(自動車専用道路を含む)104台、一般道路48台の合計152台。このうち、タイヤに整備不良があった車両は48台、不良率は30・9%で、昨年の点検結果に比べ14・1ポイントの減少。なお道路別にみると、高速道路のタイヤ整備不良率は27・9%で7・3ポイント減少、一般道路では37・5%で21・2ポイント減少という結果となっている。
 タイヤの整備状況を項目別にみると、不良率1位は「空気圧不足」で19・7%、次いで「タイヤ溝不足」2・6%、「偏摩耗」1・3%の順。不良率を昨年の結果と比較すると、「空気圧不足」15・4ポイント、「偏摩耗」2・0ポイントがそれぞれ減少。「外傷」が0・7ポイント増加している。
 また、道路別でみた不良率を昨年の結果と比較すると、高速道路では「空気圧不足」は11・1ポイント減少、「タイヤ溝不足」は1・9ポイント、「偏摩耗」は0・8ポイント、それぞれ増加している。一方、一般道路では「空気圧不足」が19・4ポイント、「偏摩耗」が6・3ポイント、「タイヤ溝不足」が2・1ポイント減少、「外傷」は2・1ポイント増加している。
 車種別・タイヤ整備不良台数の内訳に関しては、車両グループ別のタイヤの整備状況は、「乗用車」が28・1%(12年結果に比べ21・5ポイント減少)、「貨物車」61・5%(同、30・9ポイント増加)となっている。グループ別の整備状況としては、「乗用車グループ」で、普通乗用、軽(5・7)それぞれが減少で、小型乗用(5・7)が増加。また「貨物車グループ」では、小型以外で減少となっている。
 車種別・タイヤ整備不良項目としては、車両グループ別・項目別ワースト1位は乗用車、貨物車共に「空気圧不足」で、不良率はそれぞれ乗用車18・0%、貨物車38・5%。
 今回の結果をみると、「空気圧不足」が2012年結果に比べ15・4ポイント減少しているが、整備不良率ワースト1位(19・7%)となっている。
 同会では今後も引き続き「4月8日タイヤの日」をはじめとした、年間を通してのタイヤ点検実施に加え、タイヤ使用管理リーフレット配布等の安全啓発活動を展開していく考えだ。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー