【ホース特集】八興、顧客認知度向上のため販促強化

　樹脂ホース、チューブ及び継手の専業メーカー八興は、主力商品の拡充や性能アップを図った改良品の開発など、ニーズにきめ細かく対応した事業を展開している。
　今年度上期の実績は、消費税増税前の需要増により住宅用エアホース「ソフトニューフレックス」の販売が好調で、前年比微増となった。
　同社はオーダーメイドホースの設計から多用途の規格品まで幅広く取扱いを行っている。現在の注力商品は「柔軟フッ素ホースシリーズ　フェルール継手　加締品」だ。ホースと継手を別々に調達したりアッセンブリーが不十分な場合、流体漏れや継手抜け、継手内部での液溜りに起因する不衛生などが生じやすくなる。また、トラブルが起きた場合に責任の所在があいまいになりやすい。同社は顧客に安心して製品を利用してもらうため、自社設計の専用継手を加締した同商品の拡販を図っている。また、同製品の継手はレーザーマーカーで印字が可能であり、ホースに使用する流体名や設置日などがひと目で認識できる利点がある。この印字は「顧客の要望を取り入れて実現した」（同社）もので、維持管理がしやすいと好評だ。
　その他、販売が伸長している商品には「スーパー柔軟フッ素ホース　ブラック」がある。薬品耐性が高い上、紫外線（ＵＶ）不透過構造のためＵＶで硬化する塗料・インクの運搬向けに販売が伸びている。他にも自動車関連など様々な用途で引き合いがあり、毎年10％ずつ販売が伸長している。