ブリヂストン　年頭所感　津谷正明ＣＥＯ

　２０１４年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
　昨年の世界経済は指標の上では底を抜け出して回復基調にあるように見えますが、同時に米国や中東の政治情勢、欧州金融・財政システムの問題などにより引き続き先行きの不確実性が高い状況が続きました。特に政治情勢は新興国を中心に引き続き不透明であり、今後も世界経済の動向に大きな影響を与えると見ています。
　こうした状況下におきましても、当社グループはＳＢＵ組織体制と中期経営計画を経営改革の中心に据えて「真のグローバル企業」、「業界において全てに『断トツ』」になることを目指し、戦略的な施策を進め、グローバルに広がる拠点における事業基盤の強化に取り組んできました。また、当社グループが戦略商品と位置付ける商品の拡販や、供給能力の増強、生産性の向上などの中長期的な競争力改善に向けた課題の取り組み、経営資源の効率的活用、そして環境対応商品・事業の展開をより迅速に実行してきました。
　本年につきましても、不透明な経営環境が続くことが予想されますが、その中でも当社グループは「Ｌｅａｎ ＆ Ｓｔｒａｔｅｇｉｃ」と「グループ・グローバル最適」を基本姿勢とし、経営改革を強力に推進していきます。さらに市場動向や競争動向の把握と変化の先読みに努め、技術優位性の強化やイノベーションの促進により、グローバルで高い競争力を持つ商品・サービスの拡販、単なる商品単体の販売に終わらないビジネスモデルの構築・拡大などを通じて「新たな顧客価値の創造」に取り組んでいきます。
　本年も皆様の一層のご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。