製紙用も前年同期比プラス
ゴム・樹脂ロールは印刷用をはじめ、OA・AV機器、製紙、製鉄、繊維、フィルムなどの産業界にとって必要不可欠な製品であり、各種産業での製造工程やライン内に組み込まれ、重要な基幹部品としての役割を担っている。
そのゴム・樹脂ロールの生産は2011年第4四半期以降、需要構造の変化や景気低迷により需要がダウンし、低水準が続いていたが、本年に入り製鉄向けの需要回復により、やや明るさが見えはじめてきた。
日本ゴム工業会・ロール部会の2013年7―9月計のゴム・樹脂ロール生産実績によると、ゴムロール、合成樹脂ロールの合計生産実績は、総合計で951トン、前年同期比1・4%増となり2011年第2四半期以来のプラスに転じた。
用途別にみると主力の印刷用は製紙業界の再編により取替え需要が減少し生産がダウンしているものの、全体の3割を占める製鉄用が本年第1四半期以降、前年同期実績を上回り7―9月期も285トン、同5%増と堅調に推移した。