通期でも増収増益を見込む
金陽社の上期業績は国内ロール販売は微減であったが、日本からのブランケット輸出出荷が前年同期に比べ増加、為替円安が収益を押し上げ増収増益となった。印刷用ロールは前年同期比微増、製鉄向けは若干増加したが、製紙、フィルムなどの工業用ロールは全体で微減、OAロール向けは減少した。
今期、収益を押し上げたブランケット輸出は、欧州、米国、中国向けなどグローバルで伸長した。タイのブランケット加工工場からは需要旺盛な東南アジア地区への販売が伸長した。
現在、同社では社長直轄による中期3ヵ年計画を推進中。この中での年初予算をクリアすべく各種施策を進めているが、営業効率を上げるため9月に東京営業本部を新設したのもその一環。下期の需要見通しについては、引き続き厳しい環境が続くが、「トータルでは国内は微減、輸出は上期並みで通期では増収増益を確保したい」(同社)としている。
同社はこのほど印刷用の新規開発製品としてフレキソ印刷に対応した「フレキソ版材ゴムシート」はじめ、「インキ付着防止シート」の2種を開発、近く本格販売を開始する。
「フレキソ版材ゴムシート」は日本でも普及しつつあるフレキソ印刷に対応したもので、レーザー彫刻機にて彫刻が可能なゴムシート。