タイでの生産委託をスタートに、本格的な海外展開に乗り出すクラレプラスチックス。売上100億円を目指し、積極経営を続ける佐々木社長に事業戦略などを聞いた。
―13年を振り返って。
世の中もそうだが、良くも悪くもないという状況だった。
上期はまあまあだった。ただ当社の製品構成の特徴として、下期に売上も利益も出る傾向がある。よほどのことがない限り、13年度通期の売上は対前年比で103%、営業利益は114%で落ち着くのではないか。
上期好調だったのは、一つは住宅関連、もう一つは土木関連。この二つが牽引した。
住宅関連では、断熱機能を付与した空調用のホースが伸びた。注文住宅は9月末までに契約しないと、消費税が上がることになっていたためだ。ただし、住宅の引き渡しはいつでもいいことから、空調用ホースは9月以降も順調に出ている。
土木関連は、アベノミクスによる公共事業増と、震災復興による需要が遅まきながら出てきた。復興需要では、給排水ホースが中心となっている。
―住宅需要は反動があるのでは。
多少はあるだろうが、補助金が出ることになっているので、過去の例のようにはならないだろう。