東ソー　ポリエチレン樹脂を値上げ

　東ソーは16日、ポリエチレン樹脂を現行価格からキロあたり15円以上値上げすると発表した。
　対象製品は同社のチレン樹脂全製品で、低密度ポリエチレン（商品名：ペトロセン）、超低密度ポリエチレン（商品名：ルミタック）、直鎖状低密度ポリエチレン（商品名：ニポロン）、エチレン酢酸ビニル共重合体（商品名：ウルトラセン）、高密度ポリエチレン（商品名：ニポロンハード）、ポリオレフィン系接着性樹脂（商品名：メルセン）、高溶融張力ポリエチレン（商品名：ＴＯＳＯＨ―ＨＭＳ）。実施時期は２０１４年１月６日納入分より。
　昨今のナフサ価格については、原油価格の高止まりと旺盛な需要に加え、円安基調の継続により高騰を続けており、ナフサ価格の見通しについては、２０１４年第１四半期（１～３月）からキロリットルあたり７万円を超える水準が懸念されている状況。これに伴い副原料や物流費など、諸経費の上昇も避けられない状況になってきている。同社はこれまで固定費を含めあらゆるコスト削減に努めてきたが、かかるコスト事情の悪化は自助努力の限界を超えており、今後の安定供給継続のためにも、今回の新たな価格修正の速やかな実施を決定したとしている。