サンアロマーは16日、同社の製造・販売するポリプロピレン(PP)の価格をキロあたり15円以上値上げし、顧客と交渉を開始したと発表した。
対象品目は同社全製品(キャタロイを含む)で、改定期日は2014年1月6日出荷分より。
ポリプロピレンの主原料であるナフサ価格は、米国および欧州の経済回復基調に加え、アジアでの石化需要の回復が鮮明になっていることが影響して上昇が続いている。これに円安の伸張が重なって国産ナフサ市価は既にキロリットルあたり7万円に到達し、2014年第1四半期にはさらなる高騰も懸念される。
この状況下で、同社の製造コストは原燃料の高騰に伴う副原料や用役、物流費等の諸経費を含めて大幅に上昇し、もはや自助努力による改善の範囲を超えるレベルに達しているとしている。同社はこれまで原燃料価格の上昇に対応するべくコストダウンを重ねてきたが、自助努力にも限界があり、このコスト上昇分は顧客に相応分の負担を要請せざるを得ないとの結論にいたった。
なお、ナフサ価格が想定より大幅に上昇した場合は、価格改定幅の変更を要請することもあるとしている。
2013年12月18日