自動車部品や一般産業品を拡販していくゲイツ・ユニッタ・アジア。宮本修二副社長に14年度の海外拠点の動向や経営方針等を聞いた。
―13年を振り返って。
13年度(1―12月)の業績は売上高が前年並みの見込みとなるが、利益面は数%増で、増益となるだろう。
当社は日本をはじめ、韓国、中国、タイ、インドの5拠点があり、営業拠点はシンガポール等がある。各国の拠点別の動向を見ていくと、日本は上期が若干、低調だったものの、下期に入り復調し通期では前年実績を上回ると見込んでいる。韓国は前年並みを確保し、中国は以前のように大きな伸びは見られないが、堅調に数%ずつ伸びている。タイはアジア全体を含めて横ばい。インドに関しては、インドルピーの暴落、政治の不安定さの影響で業績が下降気味になっている。
全体的に前年並みを確保できた一番の要因は中国。やはり、依然として中国の市場は大きく、次に日本が挙げられる。特に日本は一般産業用の動きが好調だった。
―14年の需要動向について。
各国の経済事情で異なるが、日本については、若干業績が上向くだろう。また自動車関連のプロジェクトがあり、その立ち上げは16年度を目処に取り組んでいる。自動車関連は横ばいになるか、わずかに減少すると予測する。一般産業用が引き続き伸びていくと見込んで、自動車関連の落ち込みをカバーすることで、今年よりも伸びていく考えだ。韓国は横ばいか若干上向く。ただ、韓国はウォンが高くなり、輸出も不振、ローカル化が進んでいる。なかなか市場のボリュームが増えていかない現状がある。中国は比較的安定しており、自動車関連もかなり投資が活発になり、新しい商品も含めて進めていきたい。タイはインドネシアも含むので、現在の政治不安もあり、その政治情勢で若干変更があるかもしれないが、全体的にはタイをベースに考えると横並びとなる。インドは政治情勢とインドルピーの為替の問題があるので厳しい環境と言えるが、第2四半期には、インドは選挙があり、その選挙の終了次第、政治が安定していくならば、業績も盛り返すと予測する。その結果、当社全体で売上げが数%の伸びがあると予想し、また利益面で達していないものに関しては合理化を進めることでいい方向に向かう。その結果、2014年度は増収増益を見込んでいる。