ニッタ 2014 年 國枝社長年頭挨拶

2014年01月16日

ゴムタイムス社

 昨年の年頭挨拶で私は2013年は我が国が希望のある新たな針路を見出すことができるかどうかのラストチャンスの年になるかも知れないと申し上げました。その観点で昨年を振り返りますと、異常気象や中国・韓国との問題があるにせよ総じて政治と経済の両面にわたって新たな希望への針路に向かって第一歩を踏むことができたのではと思います。
 そうした中で、我々ニッタグループの業績も超円高の修正や主要需要業界の回復により着実に回復の傾向にあります。特にV2020達成の上で極めて重要な原価率削減は皆さんの日々のあらゆる努力により大きく前進しており、営業利益は大幅に改善しています。この間の皆さんの努力とご協力に深く感謝します。
 さて2014年はどんな年でありましょうか。4月からの消費税問題はあるにせよ、昨今の経済諸指標や企業マインドから見ると、引き続き世界経済とりわけ我が国の景気は拡大して行くものと予想できますし、又、そうならなくては先行の針路は確かなものにはできません。そしてニッタグループは4月よりV2020の第1フェーズの最終年度を迎えます。課題は2つです。その第1は最終年度目標である売上600億円営業利益率6%海外売上高比率27%の達成であります。
 第1フェーズスタート以来、各部門が、V2020の大方針、戦略を「ひたすらに実行」されていることにより2013年度では最終年度の目標達成の足がかりができつつあります。3月までこれをより強固なものにしていきたいと思います。 もう1つの課題は、V2020の第2フェーズ以降への備えであります。来年4月からの第2フェーズのためには秋口よりまず第1フェーズの成果や戦略を総点検し、V2020実現のための戦略の加速化あるいは追加や修正等を図っていかなければなりません。
 そこで私は今年の心構えとして皆さんには「明るく元気に大胆に」をお願いいたします。大胆にと聞いて皆さんはやや違和感を覚えるかもしれませんが、あえて大胆にというのは2つの理由があります。
 第1は、この第1フェーズの間、皆さんは細心の注意をもってひたすらにひたすらに戦略を実行し、その成果を挙げつつあります。この点については我々は自信を持ってよいと確信しています。一方でこれは2つ目の理由ですが、第2フェーズ以降の戦略策定にあたってはV2020のあるべき姿とのギャップを更にもう一段二段と解消していくかが大きな課題であり、そのためには従来の延長線の拡充に加えて新たなプラスαも必要となります。このプラスαのためには、「ひたすらに実行する」に加え、より大胆かつ柔軟な発想に基づく戦略の実行が不可欠であるからです。
 大胆というのは荒っぽく横着にということではありません。物事をおそれない胆力を持って欲しいということであります。胆力を持つためには、しっかりとした事前準備と決めた以上やり抜くとの信念が必要と思うからであります。
 どうか「明るく、元気に、大胆に」を念頭に置いて夫々の分野で取組んでください。但し、安全と健康については「細心かつ細心」の心構えでお願いします。

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