日本・マレーシア・中国の3拠点でグローバルでニッチな市場開拓を推し進めていく小里機材。藤井直行社長に昨年の需要動向や今後の事業戦略等に聞いた。
―13年を振り返って。
藤井社長 13年は今後の弊社の3年先、5年先、10年先を見越して、1976年7月に本社・葛飾工場を開設して以来、37年にわたり業務を行ってきた本社並びに葛飾工場を移転し、集約化する等、転機の年であったと言える。今回、移転したことで、弊社の主力商品であるアルミ電解コンデンサ用封口ゴムは粟野工場、それ以外の工業用製品は栃木工場に集約した。
弊社はグローバル経営をさらに促進していきたい。また日本、海外現地法人2社(マレーシア、中国)の3拠点で材料から製品までの共有化をさらに強化していく。
弊社の業績を見ていくと、14年度上半期(13年7月~14年12月)は創業以来初めての厳しい状況を迎え、従業員の力が経営数字に表れずに残念な数字になってしまった。製品別で見ると、AV(テレビ等)関連製品は売上が対前年比5%減になったものの、家電関連製品は消費税値上げの駆け込み需要があっため、同6%増となった。