日本自動車タイヤ協会(JATMA)は昨年末、2014年の自動車タイヤ国内需要見通しをまとめ、発表した(本紙既報)。
14年の新車用タイヤ(メーカー出荷需要)は、四輪車用計で13年実績見込み比3%減の4352万6000本、市販用は同3%減の6910万8000本、新車用・市販用・特殊車両・二輪車用合わせた合計では、同3%減の1億1752万本となっている。
●新車用
新車用タイヤについては、13年は国内新車販売・輸出車とも下期は増加に転じたが、上期の減少(前年同期比6%減)の影響が大きく、四輪車用計で前年比3%減の4508万本と見込んだ。
内訳は、乗用車用が同5%減の3833万4000本、小型トラック用は同9%増の557万7000本、トラック・バス用は同3%増の116万9000本。
14年は、輸出車は前年並みだが、国内新車販売が消費税増税による景気減速の影響を受け、12年から2年連続で減少するとの予測となった。
内訳は乗用車用が同3%減の3734万9000本、小型トラック用は同8%減の510万4000本、トラック・バス用は同8%減の107万3000本。
●市販用販社販売
市販用タイヤの販社販売需要動向に関しては、13年の夏用タイヤは景気の回復傾向により、四輪車用計で同2%増の4656万8000本、14年はほぼ前年並みの4631万8000本と見込んだ。
13年の冬用タイヤは、昨年より早い降雪の影響で、四輪車用計で同8%増の2484万2000本、14年はここ数年の降雪や販売の傾向を踏まえ、12年とほぼ同水準となる同7%減の2296万9000トンと予測した。
夏用タイヤは10年以来、4年連続でほぼ横ばいで推移。冬用タイヤは09年以降、4年連続で増加してきたが、14年は需要が一巡したことで減少すると見ている。