特殊グレードを相次ぎ市場投入
ドイツの化学会社、BASF社の日本法人であるBASFジャパンは、熱可塑性ポリウレタンエラストマー「エラストラン」を新設のパフォーマンスマテリアルズ事業部の中でも戦略商品として位置付け、日本独自の汎用グレード、特殊グレードを相次ぎ開発、幅広い顧客ニーズに対応した品揃えの強化を図っている。
その一環として、同社では日本発信の特殊グレードとしてこのほど次世代型ポリエーテル系TPUの低反発熱可塑性ポリウレタン「エラストランET1500シリーズ」を開発、本格販売を開始した。
これまでのTPUはその優れた機械的強度や耐摩耗性能と共に高反発性を特徴としていたが、用途や使用環境によっては、その特性がマイナスに動く場合があり、同社ではこれらの難点を解消したTPUの常識を覆す画期的な次世代型ポリエーテル系TPUを開発。低反発性に優れ、高い機械的強度を有し、ポリエーテル系なので耐加水分解性能が優れているのが特長。