「オートモーティブワールド2014」など開催

2014年01月19日

ゴムタイムス社

「オートモーティブワールド2014」や「ネプコン2014」など、アジア最大級の車やエレクトロニクスに関する3つの専門展が1月15~17日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。
 主催はリードエグジビションジャパン。
 3つの専門展は、さらに「EV―HEV駆動システム技術展」「クルマの軽量化技術展」「先端電子材料EXPO」など、合計14の展示会で構成され、ゴム関連企業も出展していた。
 その中からアキレス・丸五ゴム工業・城東化成、イナバゴム・司電子を紹介する。

◇アキレス
 アキレスは「カーエレクトロニクス展」に、半導体業界では広く認知されている同社の静電資材を、自動車業界でも知ってもらうために出展した。
 今回展示したのは、ウエハー搬送ケースや設備用品、梱包資材など。同社のウエハー搬送ケースは、伝導性ポリマーをプラスチック基材の表面に、均一に破膜・複合することで導電化した「STポリ」を採用しているため、保管時のアウトガスの心配がない。また二重構造設計で、耐衝撃性も高いため、半導体メーカーを中心に、国内シェアの70~80%を占めている。

◇丸五ゴム工業
 丸五ゴム工業は、EV―HEV駆動システム技術展で、次世代自動車を見据えた技術・製品を開発する、岡山県産業振興財団の研究開発プロジェクトに参加している16社のうちの1社として共同出展した。
 同社は、このプロジェクトで開発した電気自動車に使われている、防振ゴム部品や自動車用ゴムホースなどを展示し、ゴムから樹脂まで、トータルで顧客のニーズに対応できる技術力をアピールしていた。

◇城東化成
 城東化成もEV―HEV駆動システム技術展で、島根県次世代自動車等技術研究会の6社のうちの1社として出展した。
 同社はゴム・樹脂ともに金型製作から成形まで、一貫した生産体制により、高品質で信頼性の高い小物部品の精密成形を行っている。その技術力と製品を紹介していた。

◇イナバゴム
 イナバゴムは、先端電子材料EXPの鳥取県産業振興機構のブースで、他の2社とともに展示を行った。
 今回メインに据えたのは「イナストマー」(感圧導電性エラストマーセンサー)。同製品はゴム材料に導電材を混ぜることにより導電タイプにしたもので、ゴムの配合技術で特許を取得している。これまで圧力探知用として使われてきたが、滑りを検知する性質もあることが分かったことから、その点を強調していた。

◇司電子
 ゴムの焼き付け成形を得意とする司電子は「精密微細加工技術EXPO」に出展した。
 同社は様々な金属に合成ゴムやシリコンなどを焼き付け、一体化したまま研磨する技術を持つ。具体的には、建機の操作レバーやプリンターの紙送りローラーなどの加工を行っており、顧客の要望に応じて金属の調達も手掛けている。今回は新たな顧客を発掘するためにブースを設けた。

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