JSRの2014年3月期第3四半期連結決算(4~12月)は売上高は2880億8700万円、前年同期比4・6%増、営業利益254億5100万円、同2・1%増、経常利益は291億9100万円、同4・3%減の減益となった。
経常利益はEPDMを製造販売する子会社の韓国クムホポリケムが減益となったため持ち分法による投資利益が減少したことが響いた。
営業利益はタイのS-SBRプラントでの人的費用(要員増)、最先端半導体材料の品質、生産対応、戦略事業である新規事業の立ち上げのための先行投資などのR&D費用が増加し、売上高総利益が44億円の中、先行投資を中心とした費用増により5億円の増加にとどまった。
10月に下方修正した年間の収益ガイダンスでの進捗率は売上高が72%、営業利益69%、経常利益73%となっており、営業利益の進捗率が若干遅れ気味となった。
エラストマー事業の当期売上高は1471億6900万円、同3%増、営業利益は114億7300万円、同2%減となった。エラストマー事業の営業利益が減益となったことについて、同社の平野勇人取締役執行役員は「第3四半期単独では合成ゴムの販売が思ったほど回復しなかったのに加え、売値と
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