ランクセスは1月27日、1月26日に開催された臨時会議において、同社CEOであるアクセル・ハイトマン氏が双方の合意のもと、2月28日付けで退任することを発表した。
ランクセスAGの監査委員会は、後任にランクセスの元経営役員メンバー兼最高財務責任者(CFO)で、現在、化学品・医薬品メーカーであるメルク社のCFOを務めるマティアス・ツァハト氏を任命。ツァハト氏は、5月15日までにランクセスのCEOに就任する予定。ツァハト氏がCEOに就任するまでの期間は、ランクセスのCFOであるベルンハルト・デュットマン氏がCEOの責務を兼任する。
ランクセスAGの監査委員会の委員長であるロルフ・シュトムベルグ氏は、「ハイトマン氏は、ランクセス設立以来、一貫性のある組織再編および戦略的なポートフォリオ構築を通して、ランクセスの成長に重要な役割を果たしてきました。同氏は数々の顕著な成功を収め、ランクセスを世界有数の特殊化学品メーカーに成長させました。監査委員会ならびに全従業員を代表し、ハイトマン氏に高い敬意を表し、心より感謝申し上げますとコメントしている。また、「ランクセスは現在、いくつかの重要な課題に直面しています。その一例として、市場規模と事業ポートフォリオなどが挙げられます。監査委員会はこれらの課題を打開するにあたり、今が新たなリーダーへと責務を引き継ぐに適した時期であると確信しています。ツァハト氏は、ランクセス在職中にCFOとして卓越した実績を上げ、従業員および資本家からも高く評価されています」と述べている。
2014年01月28日