東海ゴム工業の2014年3月期第3四半期連結決算は売上高は2695億4400万円で前年同期比39・2%増、営業利益は75億5600万円、同21・9%増、経常利益が58億7200万円で同8・9%減、四半期純利益は30億6900万円で同13・0%減となった。
同社グループは、グローバルでの開発・生産・販売網の拡充とともに、原材料調達や生産体制の見直しなどのコスト削減活動「グローバル・コスト・イノベーション」(GCI)を推進するなど、収益力の高い経営体質の構築に注力した。グローバル事業運営については、2013年2月に買収により子会社化したイタリアの自動車用ホースメーカー、ダイテック・ダイナミック・フルーイッド・テクノロジーズの業績を第1四半期連結会計期間より、2013年4月に持分法適用関連会社から子会社化したタイの自動車用ホースメーカー、イノアックトーカイ(タイランド)と、2013年5月に買収により子会社化したドイツの自動車用防振ゴムメーカー、アンヴィスグループの業績を第2四半期連結会計期間より、昨年7月に子会社化したブラジルの自動車用ゴム部品メーカー、トーカイ・ドゥ・ブラジル・インダストリア・デ・ボラッカスの業績を第3四半期連結会計期間より、それぞれ同社の連結決算に反映している。
セグメントの業績は、自動車用品部門は、国内市場では、自動車生産台数が前年同期の実績を上回り、海外市場でも米国や中国で販売が堅調に推移したほか、今年度より欧州の子会社を連結の範囲に含めたことから、セグメント間消去前の売上高は2272億1500万円、同48・2%増となった。ただし、欧州市場の低迷や中国以外のアジア諸国での成長鈍化による販売不振などにより、営業利益は47億2100万円、同2・5%増となった。
一般産業用品部門は、建設・土木機械向け高圧ホースは、中国での販売が好転したほか、国内市場でも景気回復を反映して緩やかながら回復し、前年同期の実績を上回った。プリンター向け機能部品など事務機器向け精密部品分野は、国内での拠点集約によるコスト圧縮効果が業績に寄与した。その結果、セグメント間消去前の売上高は509億2900万円で同6・6%増、営業利益は28億3500万円、同77・6%となった。
通期の連結業績予想は、売上高が3650億円、前期比38・4%増、営業利益が130億円で同41・2%増、経常利益が105億円で同13・8%増、純利益が40億円で同33・2%増を見込んでいる。
2014年01月29日