東洋ゴム メキシコで自動車用防振ゴムを販売開始

2014年01月29日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業は1月29日、2013年10月にメキシコで設立した自動車用防振ゴムの販売会社、「TOYO AUTOMOTIVE PARTS DE MEXICO, S.A. DE C.V.(以下、TAM)」が、1月から事業を開始すると発表した。
 ダイバーテック事業セグメントにおいて、自動車部品事業のグローバル成長・拡大が目的。
 所在地はメキシコ グァナファト州イラパト市、資本金は375万ペソ(約3000万円)で、売上は約10億円(2016年度時点)を計画している。
 自動車用防振ゴムは、同社自動車部品事業の中核商品であり、現在国内3拠点のほか、北米をはじめ海外4ヶ国に生産拠点を配し、自動車メーカーのニーズに対応している。また販売拠点として、東南アジアにおける事業を拡大するため、タイに「TOYO RUBBER CHEMICAL PRODUCTS (THAILAND) LIMITED」を設立し、2012年11月から販売を開始している。
 メキシコは北米・南米市場に対する地理的優位性や比較的優良かつ安定した労働力、さらには1994年に米国、カナダ、メキシコの3ヶ国で結ばれたNAFTA(北米自由貿易協定)をはじめとする、世界各国との自由貿易協定(FTA)ネットワークを有しており、日本の自動車メーカーも多数進出している。
 今回のTAM設立は、世界における自動車の生産・輸出拠点としての存在感が今後も高まっていくと見込まれるメキシコにおいて、最適供給体制を構築することにより、グローバルマーケットにおける自動車用防振ゴムの販売を強化するもの。
 同社は、ダイバーテック事業の戦略のひとつとして、自動車部品事業の拡大を中期経営計画(中計’11)にて掲げている。成長市場に対する戦略的な事業拡大を図り、ダイバーテック事業セグメントにおけるさらなる収益性の向上をめざすとしている。

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