14年新ゴム消費予想量を発表 140万トン割れの1・1%減
日本ゴム工業会はこのほど2014年の新ゴム消費予想量をまとめ発表した。この予想は、主要製品(業種)別に検討された同年の新ゴム消費予想量をもとに、同会で総合策定したもの。
13年の新ゴム消費量
前年後半からの落ち込みが夏頃まで続いていたが、金融・財政等の経済政策による景気回復の動きとともに徐々に上向きとなった。
この結果、自動車タイヤの国内生産が8月以降プラスとなり、自動車向けを中心に工業用品も9月以降プラスで推移したが、年間では1407万5000t、前年比0・9%減と僅かながら2年連続で減少の見込みとなっている。なお、過去最高となった2007年比では83・9%の水準となっている。
一方、14年は1392万4000t、前年比1・1%減の予想。なお、14年の消費量は経済産業省統計の生産新ゴム量をベースに13年末に策定された各業種団体等の予想を反映してとりまとめられた。
主要製品別の新ゴム消費予想の内訳。
タイヤ類
(114万2760t、前年比99・1%)
◆自動車タイヤ・チューブ
新車用は、国内自動車販売が消費税率の引上げによる景気落ち込みの影響を受けて通年では減少すると見込まれることから、前年を下回ると予測。
市販用は、夏用タイヤは前年並みを見込むが、冬用タイヤは前年水準より減少すると見込まれ、全体では前年を下回ると予測した。
輸出用は、欧州向けが前年並み、その他の各地域向けは増加が見込まれるため、前年を上回ると予測した。
以上を総合して、当年の自動車タイヤ・チューブの生産は、新ゴム量ベースで112万9590t、前年比99・1%と予想した。
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