東海ゴム工業は、2月7~8日まで、あいち健康プラザで開かれる「あいち福祉用具・ロボットフェスタ」にブース出展する。
同社が独自開発したオールゴムの触覚センサ「スマートラバー(SR)センサ」を搭載した介護支援製品を展示・実演する。
同イベントは、少子高齢化が加速するなか、福祉用具や介護支援ロボットの実用化を目指す企業と医療従事者との情報交換の場として、愛知県が開催するもの。
同社は、離床センサ「SR トラストコール」、SR センサで体圧を常に検知しながら自動的にエアセルを制御して体圧分散を行う介護用エアマットレス「SR アクティブマットレス」(九州大学と共同研究)、そして圧力分布状態をパソコン画面で可視化する体圧検知センサ「SR ソフトビジョン」を、体験できる形で展示する。
■会場=あいち健康プラザ(愛知県知多郡東浦町大字森岡字源吾山1番地の1) プラザホール(出展者ブース No.3)
http://www.ahv.pref.aichi.jp/
主な展示品は以下の通り。
離床センサ「SR トラストコール」は、認知症高齢者のベッド上での体圧変化を64ヵ所の感圧点で検出し、より正確に離床を検知するほか、ベッドからの立ち上がりや転落を予知できるよう設計を進めている。現在、製品化に向けてモニター活動を実施中。
「SR 床ずれ防止アクティブマットレス」は、内蔵されたSRセンサが体圧を検知し、自動的にエアセルを制御することで体圧分散を行うエアマットレス。試作機を用いて実際の患者を対象にモニターテストを実施し、体圧分散状況の確認や体位変換の間隔を広げるなどの効果を検証中。
体圧検知センサ「SR ソフトビジョン」シリーズは、「分布版」「数値版」「全身版」の3種類があり、「分布版」は、2013年1月に発売した、圧力分布状態をパソコン画面で可視化する面状圧力センサSRセンサの特長である柔軟な材質のため、使用時に身体に違和感を与えることなく、病院や介護施設で車椅子のクッション選定や床ずれ回避のための体圧測定、リハビリ支援などの目的に利用できる。
「数値版」は、分布版の機能に加え、新たに面圧中心表示・数値表示などを追加し、2013年10月に発売した上位機種となる。定量的なデータが取り込めるため、医療・介護現場で利用の幅が広がった。
「全身版」は、数値版をベッドサイズにスケールアップし、1600ヵ所の感圧点を搭載した。被介護者の状態に合わせてベッドでの床ずれなどの介護計画に対応できる。現在、製品化に向けてモニター活動を実施中。