ブリヂストンは1月31日、北海道士別市多寄町にあるタイヤ試験設備「北海道プルービンググラウンド」の見学会、並びにスタッドレスタイヤ「ブリザック VRX」体感試走会を行った。
現在、同社では世界8ヵ国10ヵ所にプルービンググラウンドを所有しており、その中でも日本に設けられたブリヂストンプルービンググラウンド (栃木県那須塩原市) と北海道プルービンググラウンドは実車テストの中枢として同社技術を支えている。
「北海道プルービンググラウンド」は、1996年に運用開始以来、5回の拡張を行っており、ミラーバーン路面など市場要求の多様化に伴う開発試験量の増加に対応してきた。
士別市に試験場を建設したのは、気温、降雪、積雪量が十分で、交通の利便性もよく、試験路面制作のノウハウのある業者が多いことなどが理由となっている。
雪上ハンドリングコース、氷盤路、雪上直線路、氷上ドーム、雪上登板路など様々なコースで、毎年12月~翌年2月末までで、約60~80日間にわたりテストが繰り返される。
当日は「ブリザック VRX」を装着したコンパクトカーで、氷盤路で旋回時の性能、直線と曲線で構成された雪上ハンドリング試験コースで、加速やコーナリング性能を体感した。
どの路面でもコーナリングでのすべり量が少なく、安定した走りを体感することができた。
その他に、勾配3・5%から最大14%までの7本の坂道を配置した雪上登板路や降雪の影響を受けず、ドーム内の管理された氷上の直線路で発進や制動のテストを行う氷上ドームも見学した。
同試験場では、様々な走行テストが日夜繰り返され、フィーリングなど数値にしにくいデータも計測、フィードバックされ、新技術開発に活かされている。