三洋貿易の2014年9月期第1四半期連結決算は、売上高は144億9400万円、前年同期比16・9%増となった。 営業利益は7億5300万円、同29・3%増、経常利益は9億800万円、同33・0%増の増収増益となった。四半期純利益は4億9700万円、同38・7%増。
ゴム関連商品は、主力の自動車関連向け合成ゴムや副資材が堅調に推移したほか、家電・情報機器関連向け各種資材も徐々に回復した。化学品関連商品では、主力の塗料・インキ関連向け添加剤やアジア向け輸出が堅調に推移した。なお、期中円安の影響により輸入品の利益率はやや低下した。この結果、売上高は62億1100万円、前年同四半期比6・0%増、セグメント利益は2億7000万円、同10・1%減となった。 産業資材関連では、自動車シート用各種部品やシート部品用の原材料の販売が好調。科学機器関連商品は、官公庁を始め公的研究機関向けを中心に各種分析機器の販売が好調に推移した一方、機械・資材関連商品では、主力の飼料・環境用ペレットミルやホットメルトがやや低調に推移した。 この結果、売上高は34億9300万円、前年同四半期比31・0%増、セグメント利益は3億6100万円、同29・7%増となった。 海外現地法人では、Sanyo Corporation of Americaは、自動車シート用部品は堅調に推移する一方で、吸水性樹脂や汎用フィルムは低調に推移した。三洋物産貿易(上海)有限公司は、自動車シート用部品及び自動車関連原材料を中心に好調。San―ThapInternationalCo.,Ltd.(タイ)も、主力のゴム関連商品や自動車用シート部品などが好調。この結果、売上高は34億800万円、前年同四半期比86・1%増、セグメント利益は9500万円、同538・2%増と大幅に増加した。
通期の連結業績予想は、売上高が555億円、前期比8・7%増、営業利益は27億円、同10・6%増、経常利益は28億5000万円、同2・8%増、当期純利益は15億6000万円、同5・7%増を見込んでいる。