東海カーボンの13年12月期連結決算は、売上高は前期比2・3%増の1009億3500万円となり、営業利益は同71・0%減の16億5500万円、経常利益は同51・9%減の31億1400万円、当期純利益は同39・1%減の12億1300万円となった。
〈カーボンブラック事業〉
国内でタイヤ生産が回復基調して需要が徐々に回復し、売上高は同9・6%増の449億1000万円となった。営業利益は操業度の低下や設備増設に伴う減価償却費の増加などにより、同48・2%減の22億5700万円となった。
〈炭素・セラミックス事業部門〉
黒鉛電極は主な需要先である欧米、韓国での需要低迷などにより減少。ファインカーボンでは半導体用は回復基調で推移し、太陽電池用は低調。一般産業用は堅調だった。その結果、売上高は同5・8%減の420億2400万円、営業利益は同95・4%減の1億1200万円となった。
〈工業炉および関連製品事業部門〉
主力製品である工業炉の売上高が減少。電子部品業界などの回復により発熱体その他の売上高は増加したものの、本格的な回復には至らず、売上高は同0・6%減の42億1300万円、営業利益は開発製品関連費用が減少したことなどから118・2%増の3億9300万円となった。
〈その他事業部門〉
摩擦材では建設機械業界向けが減少、二輪車、四輪車向けは堅調。その他、リチウムイオン二次電池用負極材の販売が増加。その結果、売上高は前期比10・2%増の97億8800万円、営業利益は摩擦材の収益悪化などにより同92・7%減の500万円となった。 同社は次期業績見通しとして、売上高1110億円、営業利益38億円、経常利益36億円、当期純利益23億円を予想している。
2014年02月13日