横浜ゴムは2月14日、13年12月期度連結決算を発表した。
売上高は6016億2900万円で前期比7・5%増、営業利益は566億4700万円で同14・0%増、経常利益は595億300万円で同13・6%増、純利益は350億700万円で同7・3%増となり、2年連続で過去最高の売上と利益を達成した。
主力のタイヤ事業が北米や中国を中心に海外販売が回復したほか、国内スノータイヤの販売が好調だった。工業品事業とその他の事業はホース配管・工業資材・航空部品などが好調に推移。原材料価格の低下や為替円安も大きく影響した。
セグメント別では、タイヤ事業は売上高4795億2200万円で同7・9%増、営業利益は460億2100万円で同6・1%増となった。
欧州・ロシアなどの需要低迷や各地で価格競争が激化したが、北米・中国で販売量が回復した。
国内新車用は生産台数の減少により販売量は前年を下回ったものの、同社装着サイズの多いエコカーの好調な販売と新規納入の拡大で増収となった。国内市販用は市場価格が軟化したものの、夏タイヤは堅調、スノータイヤは好調で、過去最高の販売量を記録した。
工業品事業については、売上高968億8200万円で同5・5%増、営業利益は76億8900万円で同51・2%増となった。
ホース配管は、特に米国での自動車用ホースの販売が好調に推移。工業資材はコンベヤベルトの販売が堅調だったほか、防舷材・マリンホースなどの海洋商品の販売も好調で、いずれも販売量・売上高ともに前期を上回った。
その他の事業は、売上高252億2400万円で同8・5%増、営業利益は29億5400万円で同136・1%増となった。
航空部品で民間航空機向け化粧室ユニットが堅調。市場回復の兆しが見えつつあるゴルフ用品は「iD nabla RED」や「egg」の販売が好調だった。
14年度の業績予想は、売上高6470億円で同7・5%増、営業利益630億円で同11・2%増、経常利益575億円で同3・4%減、純利益375億円で同7・1%増を計画している。
決算説明を行った野地彦旬社長は「中期経営計画『GD100』のフェイズⅢはすでに2年が経過し、順調に推移している。最終年度となる14年度についても、当初の目標を上回る計画を立てた」と述べた。
その上で、フェイズⅢの定量目標である3ヵ年で売上高1兆8000億円、営業利益1500億円、営業利益率8・3%の達成に向けた多様な成長戦略を示していた。
2014年02月14日