ブリヂストンは2月19日、英UKIP Media & Events社発行の業界誌「Tire Technology International」が選考する「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence 2014」において、優れた先端技術開発に対して贈られる「Tire Technology of the Year」を受賞したと発表した。
受賞をしたのは、タイヤサイズをこれまでに無かった狭幅・大径化することで、低燃費と安全性を高次元で両立する新技術「ologic」。タイヤの大径化により接地部分の変形を抑制し、車両の燃費向上に関わる転がり抵抗を低減するとともに、狭幅化により走行時の空気抵抗も低減している。また、タイヤ進行方向に長い接地形状と専用パタンやコンパウンドを組み合わせることで、ウェット路面や乾燥路での高いグリップ性能も確保している。
今回の受賞は、従来のタイヤの枠を超える全く新しいタイヤコンセプトにより、世界的に必要とされるCO2排出量削減と安全性の向上に寄与した点が高く評価されたもの。なお、「ologic」技術は、現在欧州で発売のBMWが開発した電気自動車「BMW i3」の新車装着タイヤ「ECOPIA EP500 ologic」に搭載されている。
授賞式は、ドイツのケルンで2月11日から13日まで開催された「Tire Technology EXPO」にて行われた。
「Tire Technology EXPO」は2001年から毎年欧州で開催されているタイヤ産業における世界有数の技術発表展示会。世界各国のタイヤメーカーをはじめ素材メーカー、研究機関などが成果を発表する場所として注目されている。
2014年02月19日