【合成ゴム特集】日本ゼオン 海外市況の悪化響く

2014年02月23日

ゴムタイムス社

円安で販売数量増加も

 日本ゼオンのエラストマー素材事業における足元の合成ゴム販売は円安を背景にした拡販が奏功し、汎用ゴムの海外向けが大幅に伸びたことで1割強の販売数量増となったが、収益面では汎用合成ゴムの海外市況の悪化から営業利益は落ち込んだ。国内はタイヤ向けが微減となったが、エンジン回りに使用される特殊ゴムが堅調に推移した。
 合成ゴムの海外市況については、今後さらに採算が悪化する可能性があるとし、一部品目の出荷調整を行う局面も出てくるとし、ブタジエン市況の比率を考慮したコストに見合う価格体系の検討が必要としており、「引き続き『ZΣ運動』による徹底したコスト削減に努め、工場でのコストダウンの徹底により競争力のある製品を供給することで適正な利益を維持していきたい」としている。 国内については

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